2015月7月の記事 一覧
祇園祭 神輿洗 2
10日の夜、八坂さんから3基の代表の
お神輿(中御座)が四条まで担ぎ出され、
朝に清められた神水で神輿洗が行われました。
お神輿に川の神様をお迎えしたのです。
神水を降りかかることにより、
厄除けや病から身を守るといわれています。
八坂さんに帰ってくる、 「お迎え提灯」のみなさん。
(「お迎え提灯」とは、お神輿を迎えるための提灯の行列を意味します)
7月らしく蒸し暑い1日となった今日、子供たちは本当に頑張られました!
武者姿、着物姿の子供たちがとっても可愛いです。
神輿洗を終えた、お神輿(中御座)も八坂さんに戻ってきました。
この後、17日の神輿渡御にむけて飾りつけられます。
画像が見えずらく、申し訳ありません。
少しでも、雰囲気がお伝えできればと思い
お写真をご紹介させていただきました。
これからが本番の祇園祭です!
LSTウエディング 西川 徳子
祇園祭 神輿洗 1
7月10日、祇園祭の大事な神事の一つである、「神輿洗」の準備が始まりました。
「神輿洗」とは17日神幸祭、24日環幸祭の神輿渡御のために御神輿を清める儀式です。
「神用水清祓式」〜鴨川の神様をお迎えします〜
10時、四条鴨川にて、夜の神輿洗に使うお水が
宮本組より汲み上げられます
儀式中、雅楽が鳴り響き、これが「神事」なんだと実感させられます
汲み上げられた水が清められます
約30分行われた儀式、見ているだけでも汗ばみました。
紋付姿の宮本組、雅楽の方は相当暑いに違いありません。
この儀式は本来、ただ神輿を清め祓うのみでなく、
かつて、京都が盆地湿地帯で
鴨川の洪水による疫病を恐れたため、
鴨川の神様を神輿にお招きし、祇園社にお迎えすることにより、
神様にお鎮まりいただくという祈りも込められていたそうです。
本日(10日)は同時に鉾も準備が始まりました。
氏子の人々が神様を歓迎し、通られる道を清める「お迎え提灯」
大松明による「道しらべの儀」、
そして「神輿洗」とつづきます。
本当に多くの人々によって、この祇園祭が支えられているという事を
感じずにはいられない1日です。
LST 西川 徳子
祇園祭 鉾と御神輿
祇園祭では山鉾巡行がとても有名ですが、本来は御神輿が主役。
京都の祭礼では、神輿の行く手を剣鉾(悪霊を沈める祭具)が祓い清め、
そこへ御神輿が巡行するのがならわし。
ですので、山鉾巡行は剣鉾が巨大になった行列で、
御神輿が通る道を清める意味があります。
○7月10日 神輿洗(みこしあらい)
17日、24日の神輿渡御のため御神輿を清める儀式
○7月17日 山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)
鉾の巡行により、御神輿が通る道を清めます
神幸祭(しんこうさい)
八坂神社の3人の祭神が御神輿に乗って、氏子町内を渡幸されます
四条御度所にて1週間鎮座されます
○7月24日 環幸祭(かんこうさい)
八坂神社の3人の祭神が御神輿に乗って環幸されます
3つの御神輿
中御座 素戔嗚尊 (すさのをのみこと) ・ 東御座 櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)
西御座 八柱御子神 (やはしらのみこがみ)
約1000人の氏子により担がれます 本当に圧巻です(^^)
当然ながら、昔は、天災や災害が現代のように科学で証明できない時代、
神様の力を信じた時代だったからこそ
人々は悪霊を恐れ、平和に暮らせるよう、祈りを捧げたのです。
1000年以上、八坂神社の氏子組織、関わる人々の奉仕活動にて
儀式が継承されつづけました。
京のまちを思い、平和を祈る心が、
祇園祭を支え続けている理由に、他ならないと思います。
LST 西川 徳子
祇園祭 宮本組
祇園祭の祭事を取り仕切る、
「宮本組」の存在をご存知でしょうか。
明治初頭に、八坂神社の氏子区域全域(旧25学区)からなる組織で、
中でも、宮本組は
神社のお膝元の弥栄地区に代々住まい、
熱心に神社に奉仕していた深いご縁をもつ人々です。
7月10日、祇園祭で重要な神事、「神輿洗」のため
四条大橋の鴨川の水をくみ上げる、宮本組。
17日、24日に行われる神輿渡御で
勅版(ちょくばん)や武器、楽器の御神宝を持ち御神輿を先頭。
この御神宝を触れるのも運ぶのも、宮本組のみが許されているそうです。
(平安時代、ご神体と神様が身につける御神宝と御装束は
一緒に巡行していたとう儀式が祇園祭では受け継がれています)
お仕事で尊敬している方が宮本組におられ、歴史を調べていくうちに、
ますます、祇園祭を深く知りたいと思うようになりました。(^-^)
是非とも機会あればご注目くださいませ。
LST 西川 徳子