2017月8月の記事 一覧
五山の送り火
祇園祭が終わり、
京都の夏の風物詩といえば「五山の送り火」。
京都ではご先祖様の霊を「オショウライさん」と呼びます。
お盆にかえってきたご先祖様の霊を、
おもてなしをして、
16日に、送り火を灯し、
あの世にご先祖様をおくる
宗教行事の一つです。
五山の送り火の俗説はさまざまです。
ひとつ興味深かったのが、
15世紀末、
室町時代8代将軍 足利 義政が始めたという説です。
義政の長男である義尚が、
24歳の若さで他界しており、
息子の冥福を祈る目的で
相国寺の和尚さんに命じ、
大文字を作らせたとする説。
義政が銀閣寺の創建者であること、
さらに大文字は真西を向かず、
北西に振りかえっています。
また、大文字は歴代の足利将軍の墓所が
おかれる相国寺、
室町時代の幕府がおかれた御所を向いています。
最近はイベントのようになっている、送り火ですが
深い意味があるんだなと大変興味を持ちました。
※画像は京都観光協会さまよりお借りしました【参照:京のまつりと祈り】
LST 西川 徳子