木琴のメンテナンス
BOTANのお店の入り口には
オークヴィレッジさんの「森の合唱団」という名前の木琴を置いています。
木琴が目にとまり、演奏していかれる方もたくさんいらっしゃる人気商品です。
先日、京都の山ノ内保育園様の先生方が
たまたま寺町通を歩いておられたときに
この木琴を見つけてお店に入ってきていただきました。
「同じものを10年前に買って、壊れてしまったので修理をしたい」
そんなご依頼をいただき、引き取りに伺うと、
どの鍵盤も経年変化で深い飴色になっており、
長く大切に使われていたことが一目で伝わってきました。
山ノ内保育園様はこの木琴だけでなく、おもちゃや家具など本当に大切にされており
ある引出しなどは50年前から使われているそうです。
そして、この木琴の修理をを快く引き受けてくださったオークヴィレッジさん。
壊れていない鍵盤もすべてきっちりとメンテナンスしていただき、
新しいメープルの留め具が整然と並び、見事に蘇りました。
また、長年の使用による微妙な音のズレも
鍵盤裏側の削り直しによって調律をしていただきました。
これだけ年数がたった木も1枚削ると
また新しい木肌が出てくるのも無垢の木ならではです。
鍵盤の表側の風合いは残しつつも、機能面はしっかりとメンテナンスをほどこし
山ノ内保育園様にお届けすることができました。
こうしてメンテナンスを経て、また子ども達に何十年も使われる。
そんなものづくりをしていきたいと強く感じました。
山ノ内保育園様、オークヴィレッジさんありがとうございました。
LST BOTAN 古角