京の素敵(京の素敵なモノ・コト)

祇園祭 鉾と御神輿

祇園祭では山鉾巡行がとても有名ですが、本来は御神輿が主役。

京都の祭礼では、神輿の行く手を剣鉾(悪霊を沈める祭具)が祓い清め、
そこへ御神輿が巡行するのがならわし。
ですので、山鉾巡行は剣鉾が巨大になった行列で、
御神輿が通る道を清める意味があります。

       ○7月10日  神輿洗(みこしあらい)
17日、24日の神輿渡御のため御神輿を清める儀式

           ○7月17日     山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)
鉾の巡行により、御神輿が通る道を清めます

            神幸祭(しんこうさい)
八坂神社の3人の祭神が御神輿に乗って、氏子町内を渡幸されます
四条御度所にて1週間鎮座されます

       ○7月24日 環幸祭(かんこうさい)
八坂神社の3人の祭神が御神輿に乗って環幸されます

3つの御神輿
中御座 素戔嗚尊 (すさのをのみこと) ・ 東御座 櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)
西御座 八柱御子神 (やはしらのみこがみ)
約1000人の氏子により担がれます 本当に圧巻です(^^)
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長刀鉾
伝統的な装飾が施され、動く美術館と言われています
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当然ながら、昔は、天災や災害が現代のように科学で証明できない時代、
神様の力を信じた時代だったからこそ
人々は悪霊を恐れ、平和に暮らせるよう、祈りを捧げたのです。

1000年以上、八坂神社の氏子組織、関わる人々の奉仕活動にて
儀式が継承されつづけました。
京のまちを思い、平和を祈る心が、
祇園祭を支え続けている理由に、他ならないと思います。

LST 西川 徳子