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温故知新〜お雑煮の歴史〜

皆様、お正月にはお雑煮召し上がられましたでしょうか。

お正月と言えばお雑煮、というのはどこの地方でも同じかと思いますが
お雑煮と一口に言っても、地方、ご家庭によってさまざまな種類があるんですね。

我が家のお雑煮、と言えばやはり鰹出汁のおすましにお餅、というスタイル。
これには「そうそう」と賛同して頂ける方が多いかと思いますが
京都でお雑煮、というと、全く違うものが出てきます。
ご存知でしょうか。

京都のお雑煮と言えば・・・白味噌仕立て。なんだそうです。

我が家ではたまに、お出汁をとっておすましを作るのが面倒、という理由で
お味噌汁の中にお餅をいれて食べることがありますが
白味噌のお雑煮というのは、未だ食べたことがありません。

それから、お雑煮の中のお餅にも違いがあります。
全国的に多く用いられているのは、四角形の「角餅」ですが
京都では、丸い形の「丸餅」を用いるのが普通なのだそうです。

そもそも昔は「円満」を願い、望月や鏡への信仰のため、丸餅を用いられるのが
習わしだったのですね。
ただ、丸いお餅は形が崩れやすく保存に場所をとるため、のし餅にして切る方が
手間が省け、保存上も便利という理由で角餅が普及しはじめ、現在に至っています。
そのため、角餅の場合は焼いて膨らませて少しでも丸くして用いられています。

なるほど・・・焼いてから入れるのは、単に美味しいからだと思っておりました。

さすが、「古都」京都。
京都を知ると、歴史を知ることにもつながる、正に「温故知新」ですね。
京都の風習は、まだまだ奥が深そうです。

LST京都本店
加納 愛美